以前も話題にしたことですが、さらにもう一人、中学1年生が英語がわかるようになりました。

この生徒は、滝中学の生徒で、今年の4月に入学しました。「前回のCTEが終了して、次の授業から英語がわかるようになった。」と言っていますので、調べたところ、93時間目の授業で英語がわかるようになったということです。

「英語がわかるようになった。」というのはどういう意味かと聞かれそうですが、例えば、ディズニーアニメで使われているレベルの英語ならわかるようになったという意味です。

具体的に見てみましょう。

『アナと雪の女王』(原題:Frozen)では以下の様なレベルの英語が使われています。

GRAND PABBIE: There’s strange magic here!

KRISTOFF: Grand Pabbie!

GRAND PABBIE: Bring her to me, Kristoff.

GRAND PABBIE: Anna, your life is in danger. There is ice in your heart, put there by your sister. If not removed, to solid ice will you freeze, forever.

ANNA: What…? No.

KRISTOFF: So remove it, Grand Pabbie.

GRAND PABBIE: I can’t. If it was her head, that would be easy. But only an act of true love can thaw a frozen heart.

ANNA: An act of true love?

BULDA: A true love’s kiss, perhaps?

KRISTOFF: Anna, we’ve got to get you back to Hans.

引用元: FROZEN Written by Jennifer Lee (IMSDb)

こういうのが大体わかるようになったということです。

文法翻訳法でこれがわかるようになるには、何年もかかり、ほとんどの人は永久にわかるようになりません。

しかし、母語を習得するのと同じ方法を使う直接教授法では、こういう英語も全員がわかるようになります。そして、ソフィア外語学院では、86時間から93時間の授業でこのレベルに達すると言うことです。

文法翻訳法しか知らない人は、「そんな馬鹿なことがあるわけがない。」と思うかもしれませんが、これは事実です。これだけの効果に差があるので、英語教育の改革は、直接教授法の実施と同義になるわけです。

ちなみに、この生徒が言うには、それまでは、「果たして自分は英語がわかるようになるのだろうか?」と思っていたそうです。つまり、わかるようになる日は突然やってくるということです。

何度も言っていることですが、文法翻訳法と直接教授法は全く関係がないので、文法翻訳法で何年学ぼうと、直接教授法で学ぶ際は、一から出直しになります。

文法翻訳法は、暗号の解読法の学習の一種です。例えば、日本の外務省は、昔、「レッド暗号」なる暗号方式を採用していました。これを暗号解読機にかけて、送られてきた文書の内容を復号していたわけですが、文法翻訳法はこの暗号解読機と同じことを人間様がやる方法です。機械がやることを人間が高速でやれるようになるのは、かなり大変です。当然できるようになる人は珍しいです。しかも、できるようになるのは暗号解読だけです。

直接教授法は、私たち人間が自然に言葉を習得する方法に基づいた方法です。だから、ネイティブ・スピーカーと同じように英語を話したり、聞き取ったり、読んだり、書いたりできるようになります。

「そんなことができるようになるわけがない!」と主張する方が頭がおかしいです。

だから、誰でもできるようになりますが、教える先生の英語の実力や専門的知識のレベルで結果は大きく違ってきます。

実際、日本人が赤ん坊の時に日本語を覚える場合でも、母親の日本語の実力が大きな影響を与えます。しかし、普通、ディズニーアニメ程度のやさしい言葉なら誰でも大体わかるようになるでしょう。「そんなのは、100人に一人いるかどうかの天才だけだ。」と言う人は頭がおかしいのです。そのレベルの言語がわかるようにならない人というのが「100人に一人いるかどうかの障害者だけ」とは言えます。

そう言うわけで、直接教授法なら、ほとんどの人は、このレベルの言語の理解はできるようになります。

但し、理解と言うが「訳せる」という意味の理解ではなく、何のことかだいたいわかるという意味の理解ということをわかっていないといけません。

赤ちゃんが、お母さんの言っていることが理解できるレベルの理解なのです。これをテストするというのは難しいです。

実際、この生徒も、学校の英語のテストの点は、ずいぶん悪く、平均点よりも20点ぐらい下らしいです。

それで、それがどうなったかは次の話です。

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