世間では英語力をTOEICの得点や英検の級で表すことが多いです。これは英語のできない初心者や素人には適する方法かもしれませんが、プロとか専門家の英語力を比較する上では何の役にも立ちません。そういうレベルの英語力には、客観的な尺度は存在しないため、「この英語はすばらしい。」とか「この英語は全然だめです。」と言う表現になります。

私は、翻訳の仕事で、他人の書いた英語を評価する仕事もしていたりしますが、これを翻訳会社の社長や品質管理担当者に話しても、どれだけ通じているのかいつも疑問に思います。英語がわかる人たちならいいのですが、たいてい、英検3級とか2級レベルの英語力しかありませんので、たぶん絶対にわかっていません。いったいどうしたらいいものか?

そこで思いついたのですが、絵を使えば、理解してもらえるかもしれません。そこで、昨日から今日にかけて、絵をいろいろと探してみました。

テーマはいろいろ考えました。動物、たとえば、犬とか、猫とかです。しかし、あまりたくさん候補の絵がなさそうです。風景はよけいにありません。たぶん一番難しいのは、下手な絵ですが、これを見つけるのが大変です。自分のイメージと合わせないといけません。そこで、結局、女の子の絵にしました。女の子の絵は非常に豊富なのです。なぜだか知りませんが・・・。

「かわいい女の子の絵を書く」という課題で、どういう絵を描くかと言うことで、書く英語の質を比喩的に表現したいと思います。

自分の場合

まず、自分から行きます。私だとこういうような絵と同レベルの英語を書きます。


① 引用元


② 引用元

「こんなことが書けるのか」と、想像を超えた表現力に感嘆していただくことが多いので、まあ、こんな感じかなと思います。①は水のさざ波とか、水面下の足の影など、簡単には表現できないところがいろいろ表現されていてすごいです。ちなみに、漫画家でイラストレーターの江口寿史さんの絵です。これを5分以内に書いたそうですが、まさに神業ですね。

平均的な翻訳家の書く英語

一方、平均的な日英翻訳家(日本語から英語に翻訳することを専門にした翻訳家)の書く英語を「かわいい女の子の絵」と言うことで表現すると・・・


③ 引用元

これって、女の子に見えないですよね。実際、そういうような翻訳をやっているのです。「いったい何を書いているのやら不明」というような英語を書くのが、平均レベルの日英翻訳家です。私から見ると、そういうレベルに見えます。

比較的優秀な日英翻訳家だと・・・


④ 引用元

こんな感じです。女の子であることがわかりますし、かわいいと思えば、かわいくないこともありません。お金を払う気にはなりませんが・・・。

機械翻訳の英語

では、機械翻訳だとどうか・・・。


⑤ 引用元

あるいは・・・


⑥ 引用元

どちらも、まさに非の打ち所のない「かわいいい女の子」ですよね(笑)。

しかし、機械翻訳の場合、半分ぐらいは・・・


⑦ 引用元

・・・こんな感じで、全然通じないことが多いです。

英検1級の人の書く英語


⑧ 引用元

まあ、こんな感じですね。女の子感ゼロですが、とりあえず、描いた絵は、人間であるらしいと言う感じです(笑)。

平均的なネイティブ・スピーカーの書く英語


⑨ 引用元

確かに、女の子の絵であり、機械翻訳とは質が違いますね。価値がゼロですが・・・(笑)。

英語を書くのは、日本語を書くのと同じく、難しいことです。英語力もこれぐらいレベルが上がってくると、こうして絵を使って比喩的に表すしかありませんね。

早速、何人かの生徒に意見を聞いてみたところ、わかりやすいということでした。

これだけではつまらないので、有名企業の英語版のホームページの英語の品質を英語で表してみることにしました。結果は以下の通りです。

ブラザー③、キャノン③+、ソニー④、パナソニック①-または②-、IBM①または②ぐらい(米国の企業なので当然)です。(+はプラス、-はマイナス)

なぜブラザーか聞かれそうですが、目の前にミスター・ブラザーがいたからです(笑)。キャノンに負けてしまいました。今後を期待したいと思います。

それにしても、ソニーの情けなさにはあきれました。それに比べると、パナソニックは立派です。よほど英語版のホームページに力を入れているのでしょう。

関連ページ:
英検1級、2級、3級、4級の英語力