大晦日の夜になると、誰でも一年を振り返りたくなるものだと思います。私もその点は同じです。今年一年を振り返ると実にいろいろなことがあったのですが、たぶん第三者から見ると何事もなく一年が過ぎていったかの様に見えるに違いありません。しかし、きっと私だけでなく、誰もがいろいろな体験をしたに違いないと思います。
自分だけが特別という訳ではなく、世の中にはいろいろな体験をした人があふれかえっていて、自分はその中の一人に過ぎません。私はそんな話を生徒にいつもしているのですが、その意味がどれだけわかっているのかは謎です。
自分だけが特別ではないと言うことを知ることは、自分を客観的に見ることができるようになるための第一歩です。そういう世の中にたくさん存在する人たちの中で、自分だけ特別になると言うことがどれだけ大変かが分かれば、進歩への道筋が見えてきます。いつも生徒にしている話というのは、そんな話です。
それはともかく、私も今年はいろいろありました。仕事の面では、先生が一人辞めて、新しい先生が一人入ったことが大きかったです。昔は、そう言う事は毎月のようにあったのですが、最近はあまり出入りがなくなっていました。こういう仕事をしていると、先生というのはやって来て、そして去って行くということを繰り返しているという感じで、もう30年近くやっていると、これも日常的な出来事です。
夏には、親がけがをして、2か月近く入院しました。その世話のほとんどは私がしました。入院した親の世話は、これが三回目で、慣れてはいますが、結構大変でした。毎日一、二回、病院へ様子を見に行って、洗濯や物資の購入と搬入などをやっていました。ちょうど、夏期集中授業の最中で、しかもまれに見る授業の量でしたから、これをこなしながら、親の面倒を見るのは、かなり大変でした。
しかし、それより前の4月に交通事故に遭い、けがをしたのも、面倒な出来事で、貴重な時間がずいぶんつぶれてしまいました。運良く死なずに済みましたが、人生、いつ何時、何が起こるのかわかったものではありません。
夏期集中授業では、はじめて東京から受講しにくる生徒がありました。最初に問い合わせがあった時は、冗談かと思っていたのですが、名古屋に住居を借りて、本当に通ってきたので、驚きました。今年の夏は、他の生徒さんからもたくさん集中授業の申し込みを受けましたが、それらの授業と、その人の授業で、私のスケジュールは、完全に埋め尽くされました。
他には、私的な話になりますが、音楽の勉強をしたことです。この話は別の機会に詳しく書いてみたいと思いますが、非常に勉強になりました。私が音楽の勉強をするなんてことは、普通に考えてありえないのですが、人生にはあり得ないことが時々起こるものです。
こうして一年を振り返ると、本当にいろいろあったと思います。きっと来年もいろいろなことが起きるではないかという予感がします。しかし、それにしても、人生というものは、一歩先は闇ですね。