先週6月3日金曜日、突然、時間外にソフィア外語学院中根校に電話がかかってきました。いったい何だろうと思って電話に出ると、どこかのおばあさんでした。
「海外に電話をかけてくれませんか?お金は払います。」
入学の問い合わせか何かだと思ったら、全然違う話でした。しかし、ソフィア外語学院には電話を代行するサービスはありません。そのことを伝えると・・・
「では、電話をするときにどう言ったらいいかだけ教えて下さい。私は英語が全然分かりませんので・・・。」
目当ての人が電話に出れば、日本語が通じるのだそうです。
「『ケイトと話がしたい。』と言うのは、英語でどう言ったらいいですか?」
何か、無料で英語の指導をさせられつつあると思いながら・・・
「”I want to speak to Kate.”と言えばいいです。」
“May I speak to Kate?”が普通ですが、英語の全然分からない老人が話すのなら、”I want to speak to Kate.”の様な直接的な表現の仕方の方がいいでしょう。
しかし、問題は発音です。ちゃんと通じる発音で言わないと、いくら文として正しくても何の意味もありません。そこで、発音の仕方を教えました。すると、こんな事を言われました。
「その人の名前は、ケイトです。(英語の発音で)”Kate”ではありません。」
「『ケイト』(/keIto/)というのは、日本語の発音で、英語では/keIt/と発音します。」
それでも意味がよく分からないようなので、さらに付け加えました。
「英語と日本語では発音が違います。」
英語を知らない人というのは、まず英語と日本語で発音が違うということが分かっていません。”Kate”と言う名前を強く発音するように何度も念を押しましたが、果たして分かったかどうか・・・。/supi:ku/ではなく、/spi:k/と発音することも教えましたが、これも分かったかどうか怪しいかもしれません。
結局、無料で英語を教えてしまいました。しかし、普通の人の英語の学習というのは、この指導の中で発音の指導を抜いた様なものです。だから、”I want to speak to Kate.”と言うべきところを・・・
“Eye onto sue peekoo too Kaytoh.”
の様に発音しているのです。そして、こういうのをたくさん積み重ねているという具合です。
こんな発音では通じませんが、このおばあさんの様な素人の場合は、それでもいいかもしれません。しかし、こういう英語学習をしている人が非常に多いのが最近の英語学習の実態です。非常に多いと言うよりも、むしろほとんどの人がこういう具合だと思います。
素人ならいいです。しかし、こういうレベルの英語力の人が英語の教師になろうとするので、困るのです。教師になるには、プロの英語力でないといけません。”Eye onto sue peekoo too Kaytoh.”等というのは、プロの英語ではありません。
TOEICで900点以上だとか、英検で1級だとか言う人が最近非常に増えてきました。しかし、そういう人たちでも、こういう素人の英語の人ばかりなのです。こんなレベルで英語の教師が務まるわけがありません。
TOEICの点はめちゃくちゃ低くてもいいと思います。英検もどの級にも合格してなくてもいいです。ただ、プロになるには、プロの英語力を身につけないといけません。
学校の英語の授業はもちろん、英会話スクールのほとんども、こういうプロの英語を教えていないと言うのが実情です。なぜかというと、プロの英語力を持った人がいないからです。だから、”Eye onto sue peekoo too Kaytoh.”と言うレベルの英語をずっとやっているのです。低レベルの教育をやっていても、誰にも気づかれないし、苦情も来ないので、一向に改善しません。
実際、幼稚園の時から英語を勉強している生徒は珍しくなくなりましたが、みんな素人レベルの英語力なのです。10年も留学したという人もよくいますが、みんな素人レベルの英語力です。こんな英語に大金をつぎ込んだなんて、何という馬鹿げたことでしょうか?
発音とか、つづりとか、文法とか、細かいことはどうでもいいというのは、素人の英語です。通じればいいというのも、素人の英語です。ただのお遊びで英語をやっているならそれでいいです。
しかし、英語を仕事に使うという様な場合は、これではだめです。こういう素人の英語から抜け出すには、ちゃんとした学校や先生を捜すか、自分で自覚して必死になって頑張るしかありません。英会話スクールに通えばいいとか、ホームステイや留学をすればいいなどという安直な考え方が間違いの元だと気づいてほしいです。きちんとした英語を身につけなくてはいけないという自覚を持つことが一番大切なのです。
それにしても、すごいおばあさんでした。全然知らない人に無償で仕事をさせるというのは、常識の範囲ではありません。たぶんお金を払うというのは、電話代のことで、電話代行サービスの手数料のことではないでしょう。そう言うのは、本来、専門の業者さんがいるので、ソフィア外語学院の様な英会話スクールではなく、海外電話代行サービスの様なところにお問い合わせ頂きたいものです。そのような事を考えている方は、ぜひそういうところに当たってみるか、電話会社にご相談下さい。